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【中学生】が将来「英語話せるように」なる方法

英語はすでに知っている事を使って学ぼう~中学生むけ「ひと工夫」のススメ!

英語を話せるようになりたい、バイリンガルになりたい、中学生とその保護者の皆様、英語学習の進み具合はいかがでしょうか?

我々の「日本語生活」には、実は大量の英語が浸透しています。

知らずに使っていることも多いですが、それら「すでに知っている言葉」を使って英単語を覚えれば、まったくゼロから新しいことを覚えようとするより、はるかに効率的ですよね。

ということで今回も、普段、街で見かけたり、TVやネットで見かけたりする、「アルファベットの略語」を紐解いて、簡単に英単語を覚る試みをしてみましょう。

英語はすでに知っている事を使って学ぼう~中学生むけ「ひと工夫」のススメ!

アルファベットの略語、あなたは何の略だか知ってる?

BGM

Back Ground Music” (正確には”Background Music”)の頭文字をとってBGMです。

“background”は、「背景・景色」や「境遇」「生い立ち」という意味です。なので ”BGM” とは、背景にかかっている音楽のことです。

ちなみに、”They are from the same background.” (「彼らは同じ境遇の出身(生い立ち)です」)のような意味でも使われます。 

VIP

よく「VIP待遇」や「VIP席」ってありますね。これは、”Very Important Person”の略語です。

“important”は「重要な」や「大切な」で、”person”は「人」という意味です。

なので、”VIP”とは「とても重要な人物」となります。意外とシンプルです。

RPG

テレビゲームやネットゲームで出てくるこの言葉は “Role-Playing Game”です。

このまま日本語でも「ロールプレイングゲーム」と言います。

”role”は「役割」という意味です。

そして、ここでの ”play”は「~を演じる」の意味。

”role-playing”は「役割を演じる」とか「その役になりきる」いう意味になります

私が子供のころは、やはり「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」を夢中でやりました。今もまだシリーズが続いているのがすごいです。

これらのゲームは、自分を「ゲーム内の」主人公に投影する、つまり主人公に「なりきって」、別の世界を疑似体験するわけです。仲間を見つけたり、敵を倒したり、成長したり、敵に倒されたり。これらをゲーム内で疑似体験する。

そういう意味で、自分が「ゲームの中の主人公」になりきる、つまり”role-playing”なんです。

余談ですが、わたしがアメリカにいたころに、アメリカ人の友達もこの「ドラクエ」のことを知っていて、「まさかアメリカ人とドラクエ話ができるなんて!」と感動したことを覚えています。

アメリカでは、「ドラゴンクエスト」ではなく”Dragon Warrior”という名前でした。直訳すると「竜の戦士」ですね。

ちなみに「ドラゴンクエスト」は、”Dragon Quest”、「竜の探求」という意味です。

この”Quest”(「探求」)と似ている言葉、思い出しませんか?

“Quest” + “ion” = …そう、“Question” “question”です。

question は「質問」「疑問」という意味ですが、分からないことを、分かるまで “quest”する(「追い求める、探求する」)ってことで「質問」の意味になってるんですね。

余談ついでに「ファミコン」(ファミリーコンピュータ)は、アメリカで ”Nintendo”、「スーファミ」(ス-パーファミコン)は ”Super Nintendo” と呼ばれていました。25年近く昔の話です。

PTA

これは”Parent Teacher Association”の頭文字で”PTA”です。

子供の親(”parent”)と、学校の先生(”teacher”)の「連合」「共同体」(”association”)です。

無線LAN

Local Area Network” の頭文字で”LAN”です。

”local”も最近では日本語化してます。「ローカルフード」(「地元または地域特有の食べ物」)や「ローカルルール」(「地元または特定の地域だけにあるルール」)のように、「地元の」や「地域の」の意味で使われます。

そして”Local Area Network”とは、「特定の場所に広がっているネットワーク」の意味になります。

代表的なものが”Wi-Fi”ですね。家にWi-Fiの無線ルーターがあれば、家じゅうどこにいてもスマホやタブレットでインターネットにつながれます。その場所だけで使える電波、そしてネットワークということです。

4WD

車の車体に”4WD”とかかれているのを見たことある人も多いと思います。

これは、”four (4) Wheel Drive”の頭文字で”4WD”です。

日本語で言うと「四輪駆動」のことです。

エンジンの力が「4つ」の車輪に伝わるタイプの車です。

2WDは “two (2) Wheel Drive”「二輪駆動」で、エンジンの力は「2つの車輪」(前2つ又は後ろ2つ)にだけ伝わっている車のことです。

“wheel”とは車輪のことです。

日本語でも「ホイール」と言ったりします。

車いすは”wheelchair”または”wheel-chair”です。

ただ注意が必要なのが、この”wheel”は車輪だけでなく、「形が丸い」ものを指すときにも使われます。

例えば、車の「ハンドル」をいうときに、”handle”ではなく、”steering wheel”と言います。「車輪は”wheel” で、ハンドルも “wheel”?」と思うかもしれないですが、そうなんです。

ここは注意が必要ですね。

私もアメリカに行って、「ハンドル」の意味で ”handle” とそのまま英語読みして、まったく通じずに現地の人に直されました。日本で当たり前に使われているカタカナ英語でも、実際には違う意味のものも結構あるので、外国に行く際には注意が必要です。

<補足:文法学習>

話がわきにそれますが、一つの時は”wheel”で、複数の時は “s” をつけると習います。だから「4つの車輪」であれば “four wheels” になるはずじゃ?と思う人もいるでしょう。

そうです、数字がもの(名詞)を修飾する場合、「複数」の場合は “s” が付きます。”A car has four wheels.” のように。

しかし、”four-wheel drive”のように、「数字+ハイフン+名詞」で形容詞の働きをする場合、複数であっても名詞に “s” はつけません!

「数字( “four”)+ハイフン(“-“) +名詞(“wheel”)」で “four-wheel”(「四輪の」)という形容詞の働きをします。

それが”drive”(「駆動」) を修飾して「四輪駆動」となります。

ほかの例を挙げると、「8時間の睡眠」と言いたい場合、”eight-hour sleep” と言います。

「数字+ハイフン+名詞」(“eight-hour”) が形容詞として「睡眠」(“sleep”)を修飾しています。

こういったケースでは”s”はつけません。

ちなみに、”I slept eight hours yesterday.”のように、「数字+数えらえる名詞」がほかの名詞を修飾しない場合は、普通に”s”をつけます

エピソード記憶の重要性

さていかがだったでしょうか?

学校に、部活に、習い事に忙しい小中高生のみなさんが、「英語を話せるようになる」「バイリンガルになる」という目標を実現するには、ひと工夫もふた工夫もしなければなりません。

その一つが、「エピソード記憶」を活用することです。人間は、何か「心が動く」ような出来事をより鮮明に記憶する、という性質です。

何かを記憶しようとするときに、「へー、そうなのか!!なーるほどね !(^^)!」と心が動くと、簡単に記憶できます。

反対に、頭ごなしにただ暗記しようとすると、意味のないアルファベットがただ並んでいるだけに見えるので、退屈で興味も持てずに、心は動きません。

ですので、学習の仕方を、自分が興味を持てるような形に自分で変えていくという工夫が必要になります。

もちろん、時には丸暗記が必要なときもあります。必要に応じて使い分けていってくださいね。

記事執筆者:上田卓史

英語・英会話講師
ことばの両利き舎 代表

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