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英検ライティング対策

【英検】準2級ライティングで合格点をとるためのポイント

英語を話せるようになりたい、バイリンガルになりたい、小中高生の皆さんとその保護者の皆様、英語学習の進み具合はいかがでしょうか?

今回は年に3回ある「実用英語検定」の『準2級「ライティング対策」』を書こうと思います。受ける予定の方は、ぜひ読んで参考にしてみてください(^^)/

この記事と同じ内容の動画は、以下からどうぞ(^^♪

【英検】準2級ライティングで合格点をとるためのポイント

1. 【「英検」って何のため?】

そもそも「英検」ってなぜ受けるのでしょうか?何のために受けるのでしょう?

知らず知らずのうちに、英検に〈合格すること〉そのものが「目的」になってはいないでしょうか?

私たちが自動車学校に通うのは、車で「自由に、いろんなところに行く」という「目的」のためにです。

決して、合格後に自分の免許を他人に見せびらかすために取得するわけではありませんよね。

「英検」もまたしかりです。

英語学習を頑張っている人は、

「英語を話せるようになる!」
「バイリンガルになる!」
「海外で生活したい」
「英語を使って仕事をしたい」などの、

「目的地」へ辿り着くために頑張っているはずです。

自分の実力をつけるための【手段・道具】として英検を活用させてもらう。こういう姿勢でのぞむのが最も良いと私は思います(^^)/

2.【記事の目的】

英検準2級のライティングで【16点中13点】、つまり8割以上をとるための対策です。本当に自分の力をつけるには「ぎりぎり合格」ではなく、「8~9割の正解率で合格」を目指しましょう。

「準2級ライティング」を制すれば、同じ準2級の「スピーキング」(二次面接)への対策にも大きく前進できます

というのも「スピーキング」と「ライティング」はどちらも、

〈頭の中の考え〉を外に出して「相手に伝える」、という共通項があるからです。

いわゆる「アウトプット」ってやつですね。「手で書く」アウトプットか、「声に出す」アウトプットかの違いがあるだけです。

余談ですが、

私の個人的な感覚では、英検【2級】のスピーキング(二次面接)を《しっかり丁寧に答えられる》力がつけば(33点中30点以上が目安)「バイリンガル初段」と言って良いと思っています。

ゆっくりでも、ときどきつっかえても、「丁寧に」自分の考えを相手に伝えることができれば、十分「バイリンガル初段」と言っていいと思います!

なので【準2級】のライティングを制すれば、同じ【準2級】のスピーキングも制する。【準2級】のスピーキングを制すれば、《2級》のスピーキング合格も見えてくる!

という意味でも、準2級ライティングは良い題材だと思います。

3.【記事の対象】

この記事の対象は、英検準2級の一次試験を受ける予定の人、またその中でライティングで高得点を取りたいと思っている人、準2級受けたことあるけど理解が十分でない人、などに読んでいただきたいです。 

4.【問題の内容】

英検準2級のライティング問題の内容は以下の通りです。

  1. 「英語で」質問が与えられる
  2. それに対する『自分の答え』を、根拠(または説明)を2つ書いて答える
  3. 文字数は50~60字程度

とこんな感じです。

文字数は「なにがなんでも」このとおりに書かないといけないわけではないです。文字数が多少オーバーしても、内容がしっかりしていれば高得点を得られるはずです

文字数を稼ぐために、おそまつな内容を多く入れ込むよりも、

「内容をしっかりさせる」ことを重視してください!

そして、時間配分も大切です。ライティングはたった「一題」しか出題されないのに、【配点】が大きく、全体の3分の1もあります。

ここにしっかり時間とエネルギーを注ぎましょう

「リーディング」や「リスニング」は、自分の知らない「単語」や「フレーズ」が出てきたら、「???」で、あとは「推測」するしかありません。

しかしこの「ライティング」は、

「自分の知っている単語やフレーズ」を使って書けばいいのです!

つまり「自分の道具(持っている知識)」を上手く《使う》方法を知ることが重要になります。

そして、正しい方法を知ったうえで、練習をしっかり積めば、良い文章が書けるようようになります。

5. 【過去問】

それでは実際に出題された問題を見てみましょう。

“Do you think it is important for people to eat breakfast every day?” 

”Do you think school classrooms in Japan should use air conditioners in the summer?”

(引用元:準2級の過去問・対策 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

社会問題や一般論についての出題が多い傾向ですね。 

6. 【「3級ライティング」との重要な『違い』】

ここで一つ、3級と大きく異なる点があるので覚えておきましょう。

3級のライティングは「あなた自身」のことを聞かれる問題が出ます。

「あなたは料理をするか」
「あなたはテレビゲームは好きか」
「あなたは何曜日が一番好きか」

などです。

しかし、準2級ライティングは違います!

「あなた自身」のことではなく、

「世の中のトレンド」や「常識」について「あなたはどう思う?」と聞かれます。

一つのテーマについて「自分の意見」を述べるという感じですね。

例えば「日本の学校は夏にエアコンをつけるべきだと思うか」という出題の場合。

この質問に対して

「夏は暑い。だからエアコンある方が良いです」だと、残念ながら説得力のない解答になってしまいます

なぜなら

「あなたが」暑いと感じるのは「あなたの」感想であって、全員に言えるとは限らないからです。

エアコンの冷房が体質的に苦痛だという人に、「暑いんだからエアコンつけた方がいいに決まってるじゃん!」と言って、納得してもらえるでしょうか?

自分の「体験談」は、あくまで「あなた一人」の個人的な感想にすぎません。

「準2級ライティング」で聞かれているのは

一般的に言って(つまり、みんなにとって)、エアコンをつけるべきか、それとも不要か」を聞かれています。

「なぜエアコンをつけた方が、より多くの人が納得すると思うのか?」を理由とともに説明しなければなりません。

みんなに共通の「事実」を示して、自分の結論をサポートするのです。ここが「準2級」以上では必要になってきます!

7. 【必須の文法「道具」】

さてここでは、英検準2級ライティングを制するために知っておくべき文法事項をおさらいしましょう。本番までに、文法【道具】を上手く使えるようになりましょう!!

(a) 「~することは・・・である」

不定詞の「To + 動詞の原形」または動名詞「動詞+”ing”」で「~することは・・・」という言い方を覚えておきましょう。

例えば、

To use air-conditioners at school consumes a lot of elctricity.”(学校でエアコンを使うことは、多くのエネルギーを消費する)

また不定詞には、”It is … ( for 人) + to + 動詞の原形.” という言い方もあるので、こちらも覚えておきましょう。

It is helpful for us to communicate with others online.” (オンラインで人とお話できることは助かる)。

(b) 「一般的に言って・・・」「ふつうは・・・」

たとえば、

“You cannot go inside without wearing a mask these days.”の文は、

目の前の相手に「あなたは・・・」と言っているのではなく、「最近はだれもマスクなして店内に入ることはできない」のように

「ふつうは・・・だ」

のような意味で使われています。

(c) 接続詞when

「~の時に」という時間的な意味だけでなく、

「~の場合に」「~の際に」

という意味にも使います。

8. 【解答の作り方】

以下に、4つのポイントを挙げます。ここは、基本的に「3級ライティング」のときと同じです。ただ[4.]だけ準2級向けの重要ポイントとして新たに追加しています。

  1. まず質問に対する「自分の答え(結論)」を決める
  2. その答え(結論)から連想されるアイデアをたくさん挙げる(ひとり連想ゲーム)
  3. 挙げたアイデアを、大きく2つに分けてまとめる
  4. 全体に一貫性を持たせるために「答え(結論)」を常に意識

上の1~3は「3級ライティング」とほぼ同じです。

そして 新たに追加の[4.]で、『全体に一貫性を持たせるために「答え(結論)」を常に意識』とあります。

これは、「準2級ライティング」では文字数が50字~60字多くなっているためです。

文字数が多いと、書いている途中で

どんな結論に向かっているのか?」がうやむやになってしまうことがあります。

全体を通して読むと、つじつまが合わない、なんてことになってしまう。

そういったことを避けるためにも、「自分の答え(結論)」を常に念頭におい「その結論をサポートするために、文を書いているんだ」と忘れないようにしてください。

9. 【実践練習】

それでは例題を使って解答を作成してみましょう。

《例題》
(あなたは、日本の学生はコロナ感染を避けるために、家からインターネットで授業を受けるべきだと思いますか)

「はい」の場合は、
“Yes. I think students should take classes from home.” 

「いいえ」の場合は、
“No. I don’t think students should take classes from home.”のような感じです。

基本的に質問文の内容を使ってこたえましょう。

【その答え(結論)から連想されるアイデアをたくさん挙げる(ひとり連想ゲーム)】

ここでは「はい」を答えに選んだと仮定して、「連想ゲーム」でアイデアを挙げてみましょう。

「自分の答え(結論)」である
【家から授業に参加するべき】を常に念頭において
「連想ゲーム」をしましょう!

健康を守ることが最重要

全員がワクチン接種するまでの間の辛抱

PC、タブレット、スマホあれば参加できる

フォローが必要な生徒には個別対応

コロナが何年も続くとは限らない

週に1回、登校日を設ける

【挙げたアイデアを、大きく2つに分けてまとめる】

「自分の答え(結論)」である【家から授業に参加するべき】を常に念頭において「まとめる」作業をしましょう。

「結論」・・・家から参加すべき

「理由1」・・・生徒の健康を守ることが最重要。生徒・教員の全員がワクチン接種が終わるまで待つ。

「理由2」・・・学校が生徒をサポートすることで、リモート授業のデメリットはカバーできる。例えば、孤立を避けるために、精神的・学業的にフォローが必要な生徒には、学校が個別対応する。

【全体に一貫性を持たせるために「答え(結論)」を常に意識】

全体を見て、「結論」と「理由」が矛盾していないか?を自分でチェックしましょう。 ここまでをひとまとめにします。

“Yes. I think students should take classes from home.

I have two reasons. 

First, to protect students lives is the most important thing now. We should let students stay home and wait until everyone gets vaccinated.

Second, schools can give support to students to cover disadvantages of remote classes.  For example, if students have any academic or mental problem, school teachers will visit those students and have a counseling.”

これは60字以上なので、”I have two reasons.”は削除した方が良いですね。

11. 【「準2級ライティング」を制した後に見える景色とは?】

英検「準2級ライティング」を制することばできたら、あなたの英語力はどうなっているのでしょうか?

「準2級ライティング」を8~9割の点でクリアできれば、実用英語に大切な【アウトプット】力の半分を制したことになります。

もう半分は「スピーキング」力です。

前半で書いたように、「頭の中の考え」を、相手に伝わるように外に出すのがアウトプットで、「ライティング」は書くアウトプット、「スピーキング」は声に出すアウトプットです。 

つまり、「ライティング」でしっかりと実力がつけば、今度は同じことを「実際に声に出して」練習したり「人が言っているのを聞く」練習をするだけです。

根っこは同じなので「ライティングを制する」ことは「スピーキングを制する」ためへの大きな前進です。ぜひ将来の「バイリンガル」を目指して、「準2級ライティング」をものにしましょう!

新潟の英語・英会話|ことばの両利き舎

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