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【中学生】が将来「英語話せるように」なる方法

「ことばがあなたの人生を創る」…英語/英会話を学ぶ【中学・高校生】は知っておいて

こんにちは。

「英語を話せるようになりたい」
「バイリンガルになりたい」

という中学・高校生とその保護者の方を全力で応援するブログです。

冒頭の「ことばが人生を作る」という一文。

いろんな成功者の方々が「自分が発する言葉が重要だ」と言ってます。とてもとても大切な教訓。

わたしも自分が使う言葉はなるべく気を付けてます。言葉が自分の人生を形作るわけですから。

でも今回書きたいのは人生論的なことではなく、

英語と日本語の【文法構造】の違いが、「欧米人」の性格と「日本人」の性格との違いにも表れている

のではないかということです。

「ことばがあなたの人生を創る」…英語/英会話を学ぶ【中学生】は知っておいて

“I am —.”

Photo by Brett Jordan on Unsplash

” I am ~ .

“英語で「わたしは・・・」

というとき、 “I am ~ . ” で表します。

この “ I ” は、いつでもどこでも必ず大文字です。

文章の「出だし」だろうが「中盤」だろうが「最後」だろうが、必ず大文字

かたくなに大文字

書くのが楽と言えば楽。たて棒一本引くだけ。 

ちなみに他の人称代名詞(You, He, She, Theyなど)は、文の途中では小文字になります(you, he, she, theyなど)。 

でも「わたしは・・・」だけは、文のどこに出てこようと、必ず大文字の “ I ” です。

Capital letter。 

例えば

「私は、彼がくれた時計を身に着けている」の場合、 

” I am wearing the watch which he gave me.”

となります。 

ここで “He” は、”he” に、なります。小文字です。小さくちぢこまってます。

ここで上の文章をひっくり返してみます。 

「彼は、わたしがあげた時計を身に着けている」の場合、 

“He is wearing the watch which I gave him.” 

なぜか小文字の ” i ” ではなく、” I “になってます!

大文字になってます。 

ちなみにこの文の「主語」は 、”He”「彼は」、です。

主語の「主」は、主人の「主」、あるじの「主」、主役の「主」。

上記の文の「主」役は “He”なのに、

「彼は俺様があげた時計を身に着けてる」と言わんばりの主張の強さ。

もう一度ひっくり返してみてみましょう。

“I am wearing the watch which he gave me.” の場合

“he”は、ちゃんと自分をわきまえてます。小文字におさまってます。主語、つまり主役の “I” より目立とうとはしていない。 

さらにびっくりすることに 

“He plays soccer better than I do.” 「彼は私よりサッカーが上手です」の文章。

「彼の方が上手だ」と彼を称賛しておきながら、

“than I” (俺様より)

と言ってる! 

“than i “と、小文字のテンションで、遠慮がちに言うのが、文化的なジャパニーズスタンダード。 

でも「私は」の “ I ” はいつでも、どこでも、何が起きても、大文字。

これがイングリッシュスタンダード。 

カルチャーショックというかラングエッジショック。 

「自己主張」の強さは、自立心や独立心ともつながってるから、マイナスばかりじゃない。

世間を生きてく上で大切な「自己肯定感」にもつながる。これはあった方が絶対いい。 

いつでもどこでも、

「わたしは」何者か、
「わたしは」何をするか、
「わたしは」誰とつながりたいか、

が大事なのだと英語の神様は言っているのかもしれない。 

欧米人の、時に「両刃の剣」となってしまう自己主張の強さが、これに表れているような気がします。

日本語の主語

日本語だとどうでしょう。

例えば

“I am hungry.”

という文をわれわれが言うとき、よほどのことがない限り

「腹減った!」というのではないでしょうか。

「わたしは腹が減った!」

なんて言うのはかなり状況が限られると思います。

ほかにも、疲れて帰って来て言う

” I am tired!”

も、「わたしは疲れたあ!」というよりも、「疲れたあ!」という日本人がほとんどではないでしょうか。

日本語は、

「わざわざ言わなくてもわかるだろう」

って感じの主語は、しょっちゅう省略されますよね。

だって「腹が減ってる」のも、「疲れてる」のも、本人が感じてるんだから。

本人が感じてるから言ってるんでしょ!って。

初めてアメリカに行った頃に、「日本語をそのまま英語にしても、なかなか会話がつながっていかない!」と感じましたが、原因の一つはこの「主語」の違いが根っこにあるからなのかもなあ。

日本語は「主語」をしょっちゅう省略する。

だから、省略された部分を「察する」必要が出てくるんですね。「空気を読む」必要が出てきちゃう。

様々な一人称

さらに日本語には

英語の “ I “にあたることばに、

私、
僕、
俺、
オイラ、
手前、
小生、
うち 

などたくさんあります。

ほかにも

デーモン小暮は「吾輩(わがはい)」だし、時代劇では「拙者(せっしゃ)」や「某(それがし)」なども使われてます。

以前見た映画では、劇中の天皇陛下が「朕(ちん)」って言ってた。

こんな感じで、日本語では自分で自分を呼ぶための一人称がたくさん在ります。

英語で自分を言う時は、

必ず ” I ” です。

絶対に変わらない。

男の子が「僕」で女の子が「わたし」なんて違いはないです。

いつでも、どこでも、何が起きても

I ” 。

英語の方が「ぶれない自分軸」があるってことなんでしょうか??

いやいやそうとも限らない。日本語にも優れた点はたくさんあるはず。

「主語」がしょっちゅう省略されるのも、一人称がたくさん種類があるのも、「自分」よりも「みんな」や「一体感」を大切にする日本人の魂がことばにも表れているんだと思います。

自分が言いたいことよりも、周りの空気を読むことを優先する。それが「息苦しい」と感じる人は少なくないはず。わたしも昔はそうでした。

でもこれってマイナスばかりではない。

みんなで力を合わせないと乗り越えられない状況では、チームワークが最大の武器になる。

東日本大震災のときに世界が称賛したのは、困難な状況下にあっても他者を思いやれる優しさだったはず。

反対にアメリカで何年か前にハリケーン・カトリーナがルイジアナ州を襲って壊滅状態のとき、窓ガラスが割れたスーパーの中に人が流れ込み、日用品や食料をわれ先にと奪い合っていた。

災害が襲ってただでさえ大変な状況のなかで、「暴力」や「略奪」が起きてた。

日本人は、日本語は、やっぱり素晴らしい、と思いたい。

結論。

ということで、わたしは

【日本語】と
【英語】の

両方「いいとこ取り」をしたい!  

というのが私の結論です。

ぶれない自分軸」と「周りと協力する力」のいいとこどり。 

“1+1=2” ではなく、

“1+1=3 とか4 “、

になることを信じて 

これからもっともっと精進します。

他にも、英語をマスターするには【語順】の違いを知ろう、という記事もあるので、そちらも読んでみてください。


ここまで読んで頂きありがとうございました。 

記事執筆者:上田卓史  

英語・英会話講師
中学・高校生むけ英語・英会話:ことばの両利き舎代表



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