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英語マスターへの道

日本人が【英語/英会話】をマスターする メリットって?

こんにちは。

こちらのブログは、将来

「英語を話せるようになりたい♪」
「バイリンガルになりたい!」

という『中学・高校生』とその保護者の方向けの記事です。

あなたは

  • そもそも『英語を話せる』と何がいいの? 日本語で十分じゃね?


と思ったことはありませんか?

特に子供さんに英語を教えていると、

「世界中の人が日本語を話せばいいのに!」とか
「なんで英語なんか勉強しなきゃいけないの?」

なんてことをよく聞きます。 

そこで今回は、

日本人が【英語】をマスターして【日英バイリンガル】になることの5つのメリット

を挙げてみました。 

何かを習得しようと決意して、実際に学習を始める前に、自分は「なぜ?」「何のために?」これをするのか...を深く突っ込んで考えてみるのも良いかもしれませんね。 

以下は私個人的にそうだと思っている5つのメリットです。 

  • 新しい出会い
  • 日本人の自分に誇り
  • 「自己主張」と「全体調和」
  • 他人目線で自分を見る
  • 認知症の予防


と、こんな感じです。一つ一つ見ていきますね。

  • 本記事の信頼性

この記事を書いている筆者は

  • オンライン英会話スクールを運営している「英語・英会話」プロ講師
  • 日本生まれ日本育ちで、20歳に初めてアメリカに行くまで英語は全く話せず。もともと人付きあいも苦手だった。
  • 中学・高校で「学校英語」を、アメリカ生活4年半で「生きた英語」を、日本の大手英会話スクールで「英会話を教える」経験を、国際企業で外国人と「英語で業務」経験を、個人教室で「英文法講師」の経験を、そして、自ら「オンライン英語・英会話」教室をたちあげるなど、足掛け【33年】英語と関わってくる。

以上の経験をもとにこちらの記事を書きました。参考にしていただければ嬉しいです。

日本人が【英語/英会話】をマスターする メリットって?

新しい出会い

この点は多くの人が感じていることだと思います。

世界で「英語」を話す人の数は

13億人以上

と言われています。

「英語を話せる」ことで色々な人と繋がると「楽しい!」や「ウキウキ!」感が生まれたりします。

外国の人と仲良くなっていっしょに出かけたり、お家に遊びに行ったり、飲みに行ったり。

『新しい自分に出会う♪』

みたいな感じです。 

英語ができなければ、一生つながることのなかったっであろう「ご縁」が、英語ができることで生まれる。

これは「英語を話せる」ことのだいご味の一つだと思います。

日本人の「自分」を誇りに

これは母国語を離れて、または母国を離れることで、初めて自分の「アイデンティティ(「自分はこういう人間だ」という自己認識)」を強烈に意識するってことです。   

例えば、高校を卒業して初めて故郷の親元を離れて、一人暮らしを始める。そのときに初めて、それまでの「当たり前」の生活が、いかに恵まれていたかに気づく、みたいな。 

自分の故郷以外の場所・社会を体験して、自分の故郷の良さを実感する。外の世界を体験することで故郷と自分の一体感を思い出す、みたいな。 

「英語を話せる」ようになって

外国生活

を体験する。

そこで「日本人」としての自分を強く意識するようになる。

そしてそれが「日本」の歴史・文化を尊重することにつながり、その一員である自分自身を尊重することになる。 

そうやって「自己」をしっかり確立できた人は、

【異文化】の人を受け入れて尊重しつつも、「自分らしさ」を失わずに交流できる

という好循環になると思います。 

余談ですが、外国文化に触れるのを拒みつつも「愛国心!」的なことを言っている人には、「排他的」な人が多い傾向があるように思います。 

はなっから受け入れない」のと、
『「違いを受け入れ」つつ、自分たちはこうですよと主張もする』のとでは、

天と地ほどの差があるということを是非覚えておいてください。

「自己主張」と「全体調和」

私の個人的な考えでは、英語は「自己主張」型、日本語は「全体重視」型の言語です。

そして2つの言語の「構造的」な違いが、英語話者と日本語話者の「性格」の違いに影響を与えていると考えています。(または「性格」が先で、それが言語に影響を与えているというか...) 

英語の文は「主語」と「結論(述語動詞)」が文のアタマに出てくる。「話し手」という『主体』が『どうする(結論)』かが、まず優先される!

対して日本語の文は、「主語」が無くても会話が成立することが多い。そして「結論」は文の最後に来る。「話し手」個人よりも、聞き手を含めた『全体』性が優先される

どちらが良いとか悪いとかでなく、「自己」も大事で「全体」も大事。二つのバランスが大切だと思います。 

この2つの『いいとこどり(^^♪』をすることで、「自己主張」と「全体調和」の両方の良いところを併せ持つことができる!と私は考えています。  

ここ数十年くらい、欧米で東洋思想や瞑想の実践(マインドフルネス)が流行していますよね。スティーブ・ジョブズはをしていたというし、NBAシカゴブルズの元ヘッド・コーチの名将フィル・ジャクソンは90年代初頭に、チームにを取り入れて、クセの強い個性派集団を6回のNBA王者に導きました。 

こういったトレンドは、「自分第一」や「個人」主義が行き過ぎたために、その対極の思想を取り入れることでバランスを保とうとした、のではないでしょうか。 

反対に日本では、2000年代に入ったころから「個性尊重」「自分らしさ」「自己肯定感」を求める傾向が強くなっています。これは行きすぎた「全体主義」が「自己犠牲」を伴うことにみんな耐えられなくなり、その対極の思想に振れたんではないかと思います。 

こういった流れは、人間が「個人」と「全体」のバランスをとりながら、さらに一段階、進歩しようとしている結果なのではないでしょうか。

日本語と英語の両方を使えることで、その【バランス感覚】を磨ける

という利点があるとわたしは考えています。

この、

「使う言語が日本語か英語かで人格に影響する」

というポイントについての記事もあるので、ぜひお読みください。

他人目線で自分を見る

英語だけ使ってしばらくの期間生活していると、自分の中に「英語の自分」ができてきます。

英語の自分」と、
母国語(日本語)の自分」の、

2つの人格。

同じ一人の人間のなかに、2つのバージョンがあるみたいな。 

そして、「英語の自分」から「日本語の自分」を見ることができるようになる。

または「日本語の自分」から「英語の自分」を見ることもできる。

つまり、一歩引いて自分の考えや行動を見る、客観的な視点メタ認知力を向上させることができます。 

何かに対して「条件反射」的に反応するのではなく、周りの状況を見ながら大局的に「自分はどうしたら良いのか」という「客観的」な視点を持ちつつ行動することができるようになると思います。

認知症の予防

これは「音読で外国語が話せるようになる科学」(著者:門田修平)の中で書かれていたことです。  

門田先生曰く、 

「...バイリンガル話者は、脳のさまざまな領域を駆使することで、大脳、特に前頭連合野の(中央)実行機能が優れていることが明らかになっているのです。このことが認知症の平均発症年齢の差に如実に表れているというのです。」 

これは嬉しい!! 英語学習にこんな副産物があるなんて(^^♪ 

さらに、「フランス語」と「英語」のバイリンガル話者よりも、「日本語」と「英語」のバイリンガル話者の方が、さらに大脳領域を鍛えられる。脳内の認知機能の向上が図れる、とあります。 

これは、「日本語」と「英語」は「言語間距離」が大きい、つまり2つの言語の「違い」が極めて大きいのが理由だそうです。 

「フランス語」と「英語」、または「スペイン語」と「英語」などは、そこまで2つの言語の差異は大きくないけど、「日本語」は西洋の言語と比べてかなり「相違点」が多い。

その分、日本人が英語を学ぶのは「チャレンジング」だけど、大変な分だけ認知機能の向上が期待できる、のだそうです。

まとめ

最後の「認知機能の向上」は、かなり大きな希望になりませんか? 

大変な分だけ、ご褒美も大きいんですね。

登るのが大変であるほど、上から見える景色は素晴らしい

ってことなんだなあ...と納得します。

ちなみに、

「中学生のうちに『英会話』を習う4つのメリット」いう記事もあります。ぜひ読んでみてください。

ここまで読んで頂きありがとうございました。 

記事執筆者:上田卓史 

英語・英会話講師
ことばの両利き舎 代表

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