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英語マスターへの道

英語の資格は「実力」の証明か?

先日、当教室の生徒さんの高1生が英検準1級に、中3生が英検3級に、それぞれ合格しました!

おめでとうございます!

...ところで当教室では

「大学入試」のための英語では、社会に出て英語を使えるようにはにならない

というコンセプトを持って指導をしています。

それが、なぜ「検定試験」に合格したら

「おめでとうございます!」なのか?

矛盾してない?

大学入試も検定試験も同じ「試験」問題じゃないの? 都合のいいことばっかり言ってない?

「検定試験」のための英語で、社会に出て英語を使えるようになるの...?

本記事では、こういった疑問に答えます。

検定試験はうまく活用するもの

検定試験に合格することは、

『腕試し』
『モチベーション維持』
『英語力の客観的な証明』

として活用することは、とても良いと思います。

また、英語の『知識インプット』も増やすことができるので、『実用英語』のための「土台」を作ることができるのも大きなメリットです。

しかし、

それ自体をゴールにしてはいけない!と思ってください。

理由は以下のとおりです。

型をおさえるのは型を破るため

「検定試験」は、実用的な英語力のための「型(かた)」だと思ってください。

まず、この「型」をおさえることで、はじめて「型破(かたやぶ)り」が可能になります。

「型」を習わなければ「型破り」も不可能です。無いものを破ることはできません。

また、「型」がテキトーだったり、「型」の習得がいい加減であれば、「型破り」の程度も、たかが知れています。つまり、社会に出てからの「更なる成長」「伸びしろ」が小さくなってしまうのです。

実際の社会で、

『生きた英語』

に直面すると、それまで勉強した英語が、

「全く通用しない!」
「何を言っているか聞き取れない!」

いままでの勉強はなんだったんだ?」

という経験を多くの人がします。

しかし、それは実際に使えるようになるための『儀式』のようなものだと思ってください。

仮に「知識インプット」をほとんどせずにいきなり『生きた英語』の世界に入った場合、確かに最初は楽かもしれません。

それは、積み上げたものが無いので、当然、失うものも何も無い。その分、ショックをうけることもないからです。

しかし、その後の「更なる成長」の可能性、つまり長い目で見たときの「伸びしろ」が小さくなってしまいます。

一見「無駄」に見えるが...

日本古来の武道で言われる「守破離」とは、

1.型を忠実に守る
2.型を破る
3.型を離れる

という流れです。

これを英語道にあてはめると、

1.学校・塾・英会話スクールなどで、英語を「学習する」
2.社会に出て「生きた」英語を自ら体験する
3.それをふまえて、過去に学習したことから「使えるもの」と「捨てるもの」を分けて、自分流「英語」を築きあげる

という感じです。

ネクストステップ

私が、

学校の英語だけでは、社会に出て使えない

と思うのは、この

「型」を習得する

段階で進むのをやめてしまう(「守破離」の守で終わってしまう)からです。

「型」をおさえるのは、「型」を破るため。

「英単語」
「文法」
「お決まりフレーズ」

などを教科書通りに覚えるのは、それらを使いながら、実社会で使える英語(コミュニケーション英語)へと「昇華」させるため、「発展」させるためです。

そのためには、実際の現実社会で「生きた英語」に触れること。そしてその際に、

それまでの勉強が「足かせ」になるようなら、それまでの努力はいったん思い切って捨てる勇気を持つこと。

つまり、状況に応じて『ゼロ』からスタートする勇気を持つこと

が必要になります。

繰り返しになりますが、検定試験に合格することは、

『腕試し』
『モチベーション維持』
『英語力の客観的な証明』
『知識インプットを増やす』

として活用することは、とても良いと思います。

しかし、

それ自体をゴールにしないで!

将来、英語を使って世界で活躍したいのであれば、合格の後に、

  • 実際に人を相手に「英語を話す・聞く」機会をつくること
  • それまでの勉強が「足かせ」になるようなら、それまでの努力はいったん思い切って捨てて『ゼロ』からスタートする勇気を持つこと

が必要になることを、今のうちから肝に銘じてください。

ちなみに...今まで積み上げたものを捨てた!と思っても、実際は、自分に「本当に必要」な事や、自分の「核」となることは、自分の中に絶対に残り続けます。断言できます。だからこそ、捨てるべきことは捨てる、という『英断』が大切になるんです。

今回も読んで頂きありがとうございました!

記事執筆者:上田卓史 

教室HP:中学・高校生の英語・英会話|新潟
教室ツイッター:https://twitter.com/ryokikisha
動画教材:https://www.youtube.com/@user-ex9wz7yt8m



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