こんにちは。
あなたはいま、
「もし不合格になったらどうしよう?」
「毎日勉強や模試の繰り返しで、もう疲れた...」
「本番のことを考えると緊張してくる」
「結果が出なくて落ち込んでる...」
のような【受験ストレス】を感じていますか?
今回の記事では、アメリカのスタンフォード大学の心理学博士、ケリー・マクゴ二ガル氏のTed talkの動画、
“How to make your stress your friend” (ストレスと友達になる方法)
という動画を参考に、
受験ストレスまっただ中にいる中学生・高校生が、不安・ストレス・プレッシャーを「自分の力」に変える方法
をというお話をします。受験生のみなさんの参考になれば幸いです。
(写真:TED Talks, Kelly McGonigal, “How to make your dreams come true”)
受験をひかえた中学生・高校生へ_受験生がストレスを乗り越える方法
目次
最新科学が明らかにした、やるべき「たった2つ」のこと

あなたは今、様々なストレス(不安、疲れ、緊張、落ち込み)を感じているかもしれません。
でも安心してください。どんなに大変な状況にあっても、必ず乗り越える方法はあるからです。
最新科学が明らかにした「ストレス」を味方にするための方法、それは、
- ストレスにさらされたら【人とつながる】
- ストレスが自分の【助け】となると強く信じる
という2つです。
どちらか一方だけではだめです。両方ともやってください!
ひとつずつ説明していきますね。
ストレスにさらされたら「人とつながる」

ストレスに「強くなる」ホルモン_オキシトシン
健康心理学の専門家として、アメリカ・スタンフォード大学で教鞭をとっているマクゴ二ガル博士によれば、
『ストレスやネガティブな状況下にあるとき、身近な人(家族、友人、学校の先生など)とつながることで「幸福ホルモン」であるオキシトシンが分泌される』
ということです。
あなたが「ストレス」で「ネガティブ」な状態にあったとしても、『オキシトシン』が分泌されると...
ストレスダメージを「小さく」できて、「回復力」を高める
ことができます。
つまり、『一人で抱えない!』ということですね。
あなたが落ち込んでいるときに、人から気にかけてもらったり、優しくしてもらったりして、心が「フッ」と軽くなったことは誰にも経験があると思います。
人を「思いやる」ときにも分泌される
そして、ここが驚きなのですが、
『他の誰かがストレスを感じる状況にあるとき、あなたがその人を「思いやる」「気にかける」「力を貸す」ことで、その人だけでなく、あなたの身体でもオキシトシンは分泌される』
のです。
マクゴ二ガル博士の言葉を借りると、
“Caring creates resilience.”
ほかの誰かがツライ状況にあるときに、その人を思いやる行動をすることで、その人が回復するだけでなく、「自分もストレスに強く」なる。
自分の身体でもオキシトシンが分泌されるからです。
“Caring creates resilience.”(人を思いやる事が、ストレスからの回復力を高める)
“care”「世話をする」
“create”「創造する」「生み出す」
“resilience”「立ち直る力」「回復力」
あなたの友達や、周りの人が「ストレス」にさらされていて、
「しんどそうだな」
「落ち込んでるな」
「無理してるな」
と感じたら、その人に声をかけてあげたり、気にかけてあげてください。
そうすることで、その人の力になれるだけでなく、あなた自身を「ストレスに強く」してくれます。
そして、そういった「サポートする」「サポートされる」の循環(じゅんかん)を習慣にしましょう。そうすれば、あなたは徐々に「ストレス」に強くなっていきます。
ストレスに強くなれば、もっといろんなことにチャレンジできるようになります。そしてそれが、あなたを更なる「成長」や「自由」へとつなげてくれます。
ストレスは「害」だという誤解

「思い」が現実化する
もう一つ大事な事。それは、あなたが、
「ストレスが自分の助けとなる」
と、本気で信じることです。
マクゴ二ガル博士によれば、
『ストレスを感じた時の、あなたの「考え方」と「対処の仕方」がすべてを決める』
とのこと。
あなたがストレスを感じていて、ネガティブな状況にあるときでも、あなたの「考え方」と「対処の仕方」で、なんとストレス反応が「喜び」や「勇気」に変化するというのです!
研究結果が示した「思い」の科学
アメリカで行われた大規模な研究の結果、
「ストレスは苦しいもの」
「ストレスは避けるべきもの」
「ストレスで病気になってしまう」
という思い込みがある人は、その思い込みの通りに、ストレスにさらされると本当に健康を害してしまうということが分かったのです。
...本当でしょうか?
ためしに今、目を閉じてみてください。
そして、この世で最も酸っぱい梅干し(またはレモン)を口に入れていると想像してください。なるべくリアリティをもって、臨場感(りんじょうかん)あふれる映像をアタマの中で想像してくださいね。
この世で最も酸っぱい梅干し(またはレモン)が口の中にあって、「う、酸っぱ!!」と感じて、口の中に唾がでてきている...そんな自分をアタマの中でアリアリと描きましょう。

どうでしょうか?
酸っぱく感じて、口の中に唾(つば)が出てきませんでしたか?
実際は、あなたの口の中に「梅干し」も「レモン」もありません。でも、あたかも本当にあるかのように、あなたの「身体」は反応して「唾」を出しました。
つまり、あなたの身体はアタマで思い描いた通りの反応を見せる、ということです。
「ストレスは苦しい」
「ストレスは避けるべき」
「ストレスで病気になる」
と思い描いていると、あなたの身体は(現実と関係なく)その通りの反応をしてしまいます。
血管が緩まって健康的に
あなたが今、ストレスを感じる環境にあり、
心臓バクバク
呼吸が速くなり
汗だらだら
だったとしても、
「今、私はチャレンジに直面している。この身体反応は、わたしの身体がこの状況を乗り越えるために、がんばってくれているのだ。大丈夫。」
と思うようにすると、あなたのストレスは実際に小さくなり、不安も減り、そして以前より自信が出るのです。
ただの思い込みではなく、実際に「血管」がゆるくなってより健康的な状態になるそうです。
ストレスを「プラスに考えている」人の身体では、生理的な反応も健康的なもの(プラス)になるということ。
マクゴ二ガル博士曰く、
『心臓は速く脈うっていても、血管がリラックスした状態に変わります。実はこの状態は、わたしたちが「喜び」を感じているとき、または何かに「勇敢」に挑戦しようとした時の「身体反応」によく似ています』
“Their heart is still pounding. But, this is a much healthier cardiovascular profile. It actually looks a lot like what happens in moments of joy and courage.”
とのこと。
これは驚きです。
ストレス下にあっても、自分がそれを「プラス」にとらえれば、あなたの身体があなたの「思い」に反応して、その通りの「身体反応」をする。
大切なのは、
『あなたに起こることは、あなた自身でコントロールできる』
と強く信じること。
あたながストレス、悩み、挫折を感じた時、
“This is my body helping me rise to this challenge.”
「直面している困難を乗り越えるために、わたしの身体が助けてくれている」
と考えましょう。そうすると、
“When you view the stress that way, your body believes you. Your stress response becomes healthier.“
「ストレスをそのようにとらえると、あなたの身体はあなたの『思い』に忠実になります。そして、あなたはより健康的にストレスに対処できるようになります。」
ストレスを避け続けると「弱く」なる

ストレスを無くすことはできませんが、ストレスに振り回されずに生きることは可能です。
それは「ストレスに強くなる」ことです。
反対に、ストレスを「なくそう」「避けよう」とし続けていると、あなたはストレスに少しずつ弱くなってしまいます。
そうすると、ほんの少し嫌な事があっただけで「ダメだ...」とくじけてしまって、ますますストレスを避けたくなります。
そして、さらにストレスに弱くなり...と悪循環になってしまいます。
なので、多少のストレスは「自分を強くしてくれる」「自分を助けてくれる」と思いましょう。
その際に、
- ストレスにさらされたら【人とつながる】
- ストレスが自分の【助け】となると強く信じる
の2つを心掛けてくださいね。
もちろん、ストレスが大きすぎたり、多すぎたりすると、つぶれてしまう危険があります。なので、そこは自分で調節しないといけません。
でも、大丈夫!
日ごろから「小さい」ストレスや「中くらい」のストレスに自分をさらして、そこから「回復」&「強くなる」プロセスを繰り返していれば、その辺の調節もうまくなってくるはずです。
まとめ
ストレスそのものは敵ではないのです。
「ストレスは敵だ」というあなたの思いこそが、本当にストレスを怖いものにしてしまう、ということです。
敵に回すと恐ろしいものは、味方につける。味方にすればこれほど頼もしい友はいない。
ストレスに強くなれば、今より難しいことにもチャレンジできるようになり、あなたの行動範囲も広くなるでしょうし、交友範囲も広がります。
そうすれば、あなたはより「自由」に「活き活き」と人生を歩んでいけるようになるでしょう。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
記事を読み終えて「ピン」と来た人は、ぜひマクゴ二ガル博士の動画を見てみてださい。必ず得られるものがあるはずです。日本語字幕と英語字幕の両方が見れるので、英語学習にもなりますよ!
記事執筆者:上田卓史
教室HP:中学・高校生の英語・英会話|新潟
教室ツイッター:https://twitter.com/ryokikisha
動画教材:https://www.youtube.com/@user-ex9wz7yt8m