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日本の子供に「英語」は必要か?

「英語を話せるようになりたい♪」
「バイリンガルになりたい!」

という主に中学生とその保護者の皆様を全力で応援するブログです。

英語学習の進み具合はいかがでしょうか?


突然ですが

「あなたは学校教育に英語は必要だと思いますか?」


と質問されたら、どう答えますか。


日本では学校で英語を学ぶことが必須になっています。私も中学に入って初めて英語を勉強し始めました。

新しもの好きのわたしは、ワクワクしながらテキストの最初のあたりの英文(How are you? とか I`m fine. とか)をぶつぶつ音読してたことを覚えています。

10代のころ外国にあこがれていて、20歳のときにアメリカに留学しました。4年半住んだこともあって日常会話はできるようになりましたし、その後も英語を活かした仕事につけたり、いろんな経験をすることができました。

わたしにとっては「英語ができるようになったこと」イコール「世界が広がること」でした。

でも、しかし、人によっては英語に全く興味のない人もいます。

苦手な人もいます。

興味はあるけど恥ずかしくて英語でしゃべるなんて無理!という人もいます。わたしもそうでした。

高校に入ってからの英語の授業は苦痛でしかなく、授業も必ずと言っていいほど居眠りしてました。

大学入試に合格するための授業だったのが、自分には合わなかったです。

わたしに限らずですが、学校の英語の授業だけで「実際に使える英語」のレベルに達する人は皆無ではないでしょうか。

今回の記事では、小学生、中学生、高校生が学校で英語を科目として習う必要があるのか?について、わたしなりの考えを書いてみようと思います。

日本の子供(小中高生)に「英語」は必要か?

費やした時間・努力に見合うのか

学校を卒業するころには、ある程度「使える」レベルに達している、という保証があるなら、だれでも英語を勉強したいと思うでしょう。

しかし、現実はそうなっていないです。

残念ながら。

英語を得意とする子もたくさんいるでしょうが、得意な子は学校外で英会話を習っていたり、または通っている学校が私立校でカリキュラムが充実しているから、というケースが多いのではないでしょうか。

しかし、学校の「授業」でしか英語を習わない子もたくさんいて、しかも中学高校合わせて6年間(!)も勉強し、テスト前には詰め込みでたくさん暗記をし、そして高校を卒業するころにはきれいに忘れていくという、この壮大な(ひどい言い方ですが)無駄。

その6年間に子供たちが費やした時間・エネルギーをもし他のことに使っていたら・・・

「もっと何か価値あるものを生み出せたんじゃないか?」と思ってしまう。

英語は半分は「実技科目」

「それを言うなら英語に限らず、ほかの科目だって同じだろ」と思われるかもしれません。

でも、国数理社が【知識科目】なのに対して、英語は「実社会で使われている『生きた』言語」だということ。

【実技科目】の要素がとても大きいということがポイントです。

「6年も習った」のに実際に外国人と話すと、「できない!」「聞き取れない!」ということに気づいてしまう。

その結果、よけいな【苦手意識】を植え付けてしまう。

6年間の学習の結果が【苦手意識】、、、

これなら何もしない方がはるかによくないだろうか?

日本中の子供に一律に英語教えるわけだから、そりゃ1~2割くらいの成績優秀者は毎年出てくるでしょう。

でもその1~2割を生み出すために、残りの8~9割の子供に「無駄」を強制しているのはいかがなものか。

しかも1年や2年じゃなく6年間も。

わたしが子供のころからこの状況が続いてるとすると、もう30年以上も同じ無駄を繰り返している。

大量生産、大量消費、大量廃棄

ここまで書いて、この構図、どこかで見たことあるな・・・。

大量生産して、消費されるのは一部だけ、消費されなかったものは大量廃棄される「食料廃棄問題」に似てるんじゃないか?。

同じ構図の愚行を形を変えてやっているだけじゃないのか? 

ちなみに「学校が悪い」「国が悪い」「社会が悪い」とか言いたいわけじゃないです。

わたしたちの「無意識」に染みついている、この「無駄」を生み出す体質。

つまり「(時間を含めて)資源は限りがある」ってことを自覚することが、初めの一歩として大事なのかなと。

自覚したら、少しは改善していけるんじゃないかなと。

「一部」の成功者を生み出すために「大量」の犠牲を強いるというシステムはもう無理じゃないかしら。

昔はうまくいってたかもしれないが、時代とともに最適なシステムは変わってくるんじゃないかしら。

偉そうなこと言ってますが、私自身今まで何も社会問題について主体的にやってこなかったです。人の批判だけいっちょ前の「ザ・傍観者」でした。

このブログを始めたのも、何か自分で主体性をもって発信したいと思ったからです。

選択科目かつ実技科目でいいんじゃない?

ということで、冒頭の質問に対する私自身の答えは

「選択科目かつ実技科目にしたら?」

です。

小学校で必須科目になるそうなので、そこで全員に体験してもらい、学年が上がったら英語を好きな子・得意な子は学習できるように、そうでない子は別の科目をとれるように。

「読み書き」英語だけを大量につめ込むぐらいなら、最初から何もやらないであげて。

他の科目で「読み書き」の力は十分にみにつくはず。

やるのであれば「知識」と「実技」のバランスを半々にする。音楽や美術のような実技科目と同じ扱いとして。

そんなふうに思っています。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

記事執筆者:上田卓史

英語・英会話講師
ことばの両利き舎 代表

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