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英語マスターへの道

英語力を上げるには、まず「国語」から

こんにちは。

2026年度がスタートして数週間が過ぎましたが、皆さまいかがおすごしでしょうか?

3月の初旬、英検の2次試験がありましたが、こちらの生徒さん2名(中学生・高校生)がそれぞれ3級、2級に合格することができました。

おめでとうございます!

学校行事と重なって今回2次試験を受けられなかった人は、ぜひ次回にむけてしっかり準備しておいてくださいね。

小学英語と中学英語

さて、今回の本題ですが、先日おもしろい記事を読んだのでそれを紹介します。

「もう小学校で英語を教えないで…」中学校教師から悲痛な叫び、なぜ”早期教育化”が英語力低下の原因になるのか』(東洋経済オンライン)

というものです。なかなかショッキングなタイトルです。

記事によると、数年前に学習指導要領が変わり、小学校から英語を学ぶことになったにも関わらず、中学生の英語力が大幅に下がっているのだそうです。

小学生から英語を先取りして学習しているのに、中学生の英語力が下がっている...なぜか?

記事によると、小学校での英語はゲームやパズルなどを通した「楽しむ」授業が主なのに対して、中学に上がると急に文法や長文読解などの「勉強」になってしまう。小学校と中学校で連続性がなく、全く別の教科と言えるくらいの違いがあるのが理由の一つ。

記事のタイトルにもありますが、中学校教師が「小学校では英語を教えないでほしい、中学で一から教えたい。小学校で「楽しい英語体験」を先に積んでしまうと、中学以降の文法や語彙の反復を求める学びが余計に苦痛に感じられるから」とSNSで嘆いているのだそう。

国語力の低下が原因?

さらにこの記事では、中学生の英語が他の科目よりも大きく下がっている理由について、「国語力の低下」も挙げています。「国語」、つまり私たちの母国語である日本語ですね。

記事では、

『すべての教科の土台は国語力。授業を理解するにしろ、テキストを読むにしろ国語力は必要になる。「わからないな」と思った時に、「何がどうわからないのか」を言語化しないと、前に進めない。そこでも国語力が必要だ』

と言っています。

これは私自身の経験からも納得です。今まで見てきた生徒さんの中で、読書が好きだったり国語が得意な子は英語も伸びるのが早い、または伸び幅が大きいと感じます。個人差はありますが、全体的にそういう傾向があります。

やっぱり必要「反復練習」

また、記事によると学習指導要領の改訂以降、小学校ではグループワークや探求学習が主になって、英単語や文法を覚えたりする際の「反復練習」が減っているそうです。そしてこれも中学校での英語力低下の要因の1つだと言っています。

英語学習は、一定のレベルに上がるまでは単語・熟語、文法の型や定番フレーズを覚えることが必須です。そして、それらを覚えるためにはやはり「反復練習」が必要になります(ずば抜けて記憶力の高い子は別ですが)。

さらに、実社会で臨機応変かつ柔軟に対応するための「英語の応用力」にも、基本的な単語・熟語、文法の型や定番フレーズを完全に暗記しているかどうかが大きく左右します。考えなくても「反射的」にそれらが口から出てくるようにならなければ、台本の無いアドリブ中心の日常会話で柔軟に対応できるようにはならないからです。

急がば回れ

英語力をつけようと思うならまず「国語力」をつける。応用力をつけたいならまず「反復練習」で土台を築く。一見遠回りなようで、長い目でみると実は一番の近道だった、ということはよくあります。

ちなみに日本語には、

「急いては事を仕損じる」
「凡事徹底」
「千里の道も一歩から」

のような素晴らしい言葉があります(3つ目は中国が由来)。国語を学ぶことで、こういった先人たちの知恵をアタマの引き出しに入れておくこともできます。

英語学習でつまづいたり、焦ったり、結果が良くなかったときにも、こういう言葉を知っていれば、自分を励まし、支え、鼓舞することができます。良い言葉は心に栄養を与えてくれるからです。

英語の指導を仕事としている私自身も、英語を学べば学ぶほど「国語」、つまり「母国語」を大切にしたいと思うようになりました。教室名に横文字を入れず、「ことばの両利き舎」としたのも、それが理由です(笑)。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

上田卓史
メイドインNIIGATAの国際人を育てる|ことばの両利き舎

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