せっかく英語をがんばるのだから
こんにちは。
最近、「時間栄養学」というものを知って、それに関する本を読んでみました。そこで得られた気づきをご紹介したいと思います。
時間栄養学とは、同じ人が同じものを食べても、一日のなかの「いつ」食べるかで、心身に与える影響が大きく変わってくる、というもの。さらに、それが勉強やスポーツ、仕事などのパフォーマンスにも影響を与えるというものです。
英語学習をしている皆さんも、せっかくがんばって学習しているのだから、それを成果につなげたいことと思います。そのためには、ただ「勉強」をがんばるのではなく、勉強の効果が最も出やすい状態に自分を導くことも大切です。
簡単に言ってしまうと、食習慣を整えて心身のコンディションを常に良い状態にしておきましょう、とういことです。良いコンディションは、「集中力」や「記憶力」、「理解力」などを高くしてくれて、それが学習効果を高めてくれます。
いたってシンプル
ただ、その食習慣のエッセンスは、誰もが聞いたことがあるような、驚くほどシンプルなものです。
・一日三食とる(特に朝食は抜かない)
・毎日の食事時間をなるべく同じにする
・腹八分
という感じ。特に目新しいものはありませんが、本当に重要なものほどシンプル過ぎて軽視されてしまうこともあるので、あらためて大切にしたいものです。
他にも、
・食べない空腹時間を一定時間とる(夕食後から翌朝の朝食まで)
・夕食は食べ過ぎず、寝る三時間前には終える
・よく噛んで食べ、一回の食事時間を長くとる(二十分以上)
などなど。
最近では、空腹の時間を取ることの健康への効果(オートファジー、グレリンなど)も認知されてきていて、断食・ファスティングなどの言葉もよく聞かれます。
ただ、朝食をとらずに空腹時間を長くとるのは時間栄養学の観点からは良くないそうです。朝食と昼食をしっかりとり、夕食を早めに食べて、夕食後から翌朝の朝食までの空腹時間をなるべく長くするのが良いようです。
ちなみに、「いつ」食べるかも大事ですが、「何を」食べるかも同じように大事です。朝昼晩と規則正しい生活をしならが毎食ジャンクフードを食べていてもコンディションは良くなりませんのでご注意を(当たり前ですが)。
人体に備わる体内時計
われわれの体には、毎日の時間を刻むあたかも時計のようなしくみがあり、体内時計と呼ばれています。自然界のリズムに合わせて一定の周期で働いています。
そして、脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)にあるのが「主時計」、腎臓や肝臓などの臓器にあるものが「末梢時計」と言われています。
わかりやすく言うと、主時計がオーケストラの指揮者で末梢時計が演奏家たち、という関係です。主時計と末梢時計が同調していっしょにリズムを刻むことがコンディションを良くするための条件です。
そして、主時計にスイッチを入れるのが「朝の太陽の光」、末梢時計にスイッチを入れるのが「食事(特に朝食)」というわけです。
特に、朝食を抜くと体内時計が調律されず時差ぼけのような状態になるので、朝食抜きはコンディションを整えるという意味ではかなり良くない影響があるそうです。
心が安定、意欲や成績も上がった
今回読んだ本によると、一週間のうち朝食、睡眠、食事を規則的な時間で行っている子どもほど、勉強意欲が高く学業成績も高いという調査結果が出たそうです。
また、食事を規則正しくとる子どもは、精神衛生が良好で、目標を立て、計画的にコツコツと実行する「誠実性」が高く、他者と協力しあうことができる「協調性」も高い傾向があったそうです。
ただ、人によって「朝型」や「夜型」の体質の人がいて、全てをひとくくりにはできないそうです。それでも毎朝、体内時計を調律することは誰にとっても重要なのだそう。
朝起きて日の光を浴び、朝食をとることで、体内時計を調律する。それが出来ている子どもほど勉強や部活動でのパフォーマンスも良い傾向があるということです。
毎日のことだからこそ大切に
われわれは生まれてから死ぬまで、ほぼ毎日、何かしら食べて生活しています。一日や二日、食事が乱れても急に調子が悪くなることはないでしょう。ただ、「塵も積もれば山となる」の言葉通り、乱れた習慣が何か月、何年も続くと、心身への悪影響は避けられないと思います。
その結果、本来持っているポテンシャルを発揮できずに、がんばっているのに目標や願望を達成できない、なんていうのはあまりにももったいないことです。
生まれてから死ぬまで、毎日する食事だからこそ、あらためて見直し、改善してみることの価値はとてつもなく大きいのではないでしょうか。
食習慣が改善されコンディションが良くなれば、学習意欲や吸収力、それに忍耐力も出てきます。良い状態で学習を続けていけば必ず成果も上がってきます。成果が上がればますます自信や意欲が出てきて、もっとがんばれるという好循環に入れます。
勉強自体も大事ですが、成果が出やすいコンディションに自分を持っていくということも同じように大切だという気づきの紹介でした。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
※今回読んだ本
・食べる時間でこんなに変わる時間栄養学入門|柴田重信著
・脂肪を落としたければ食べる時間を変えなさい|柴田重信著
上田卓史
メイドインNIIGATAの国際人を育てる|ことばの両利き舎
